まず、終わるものから。
フジ、地上波でのF1中継取りやめ 放映権契約2年間延長(産経)
# 懐かしい80年代のオープニング画像を貼って見ました。
まあ、これは前々から予想できたというか。
今でも夜中の放送をちらっと見ることはあるものの、最初から通して見たりとか録画して後から見るなんてことは、もう何年もしていないです。
これは、実況が古舘伊知郎に代わって以降ただただ喧しいだけの中継にうんざり、とか、一時期わけのわからんタレントがキャスターになってカラはしゃぎしているのにうんざり、とかいうのもあるのですが、それらはあくまでも副次的な理由であって、結局のところ、F1グランプリ自体が面白くなくなったというのが最大の理由。
転換点は途中給油が再び認められるようになった頃でしょうか。
あれ以来、ドライビングテクニック以上にピット戦略が重視されるようになって、コース上でのオーバーテイクがどんどん減っていきましたし、それに連れてドライバーの個性もだんだん均質化していったような気がします。
ご多分に漏れず、プロスト・ピケ・マンセル・セナの全盛期からF1を見始めた者にとっては、これが本当に退屈でした。
で、イコールコンディションの徹底の名の下に改変に改変を重ねた(個人的には改悪だと思っていますが)レギュレーションによって、完全に興味を絶たれてしまったように思います。
鈴鹿での日本グランプリに何度か行ったことがありますが、わずか数周しかもたない予選用エンジン(ターボエンジンの絶頂期だった80年代なかばには1.5リッターのエンジンから1000馬力以上を絞り出していたと言われています)に、これまた数周しかもたない予選用タイヤを履いて各ドライバーが一斉にタイムアタックに臨む時などは、鳥肌が立つほどゾクゾクしたものです。
もう、そういう時代ではないのでしょうね。
次は、終わりそうなもの。
とうとう来たか。
日本で言う会社更生法の申請ですから、すぐにコダックという会社が消えてなくなるわけではありません。
しかし、スポンサーを募っての会社再建となると不採算部門は真っ先に切られるのが世の常。フィルム事業が無傷のまま継続されるとは考えにくいですね。
写真を始めた子供の頃からずうっとコダック製品を愛用し続けてきた者としては、他社に移管してでも何とか続けて欲しいのですが(でもレシピは守ってね)…。
これで残ったフィルムメーカーはフジのみ(モノクロであれば、イルフォードなどがまだ頑張っています)。
それでも残存者利益など見込めないほどフィルム需要は減少しているのですから、今後フジが事業を継続するとしてもフィルム価格・現像料金の上昇は避けられないでしょうね。
こと、カラー写真に関しては、終焉に向けてのスピードが加速するのは間違いのないところでしょう。モノクロはまだそこまで行っていないと思います、というか、思いたい。
…原点に戻って、モノクロの自家現像、再開したほうがいいのかも。
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