もうちょっと値下がりするかなぁ、と様子を見ていたらいつの間にか生産終了で店頭から姿を消してしまったデジタルカメラがありまして、まあ縁がなかったのか、と思っていたら通りすがりの中古屋でたまたま新同品を見つけて、ハイお買い上げとなった次第。
で、いつものようにロクに取説も読まず初期設定をしていったのですがメニューのどこにも「色空間の指定」がない。
以前使っていたFinePixやX100にはあったのになぁ、と思いつつメーカーのWebサイトを調べると、別の機種ではあるもののこんな表記が。
Q.色空間の設定はありますか?(X-A1/X-M1)
A.本機の色空間(カラースペース)は、広く一般的に使われる「sRGB」のみとなります。
グラフィックや商用印刷分野で標準的とされている「Adobe RGB」の設定はできません。
…おやまあ。そもそも設定できないようですね。
上記のカメラも、そしてこのX30も、価格帯的にデジタルフォトに詳しくないユーザーも多数購入することが見込まれる機種に余計な機能を付けて「あれ、背面液晶で見た時とパソコン(or タブレット or スマホ)で見た時とで色が違う」なんて思われるのを、メーカーとしては避けたかったのかもしれません。なんといってもフィルムメーカーならではの発色にこだわる富士フイルムの製品なのですから。
どうしてもAdobe RGBで出力したいのであれば、RAWで撮影して現像時に色空間をAdobe RGBに指定してやればいいので、最初は「なんじゃこりゃ」と思ったものの、実は初級者に優しくしつつもマニアを切り捨てないうまいやり方なのかな、なんて思ったりもしています。
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