無事、2021年シーズンのJリーグが開幕しました。今日はホームに柏レイソルを迎えての開幕戦です。
とはいえまだ大阪は緊急事態宣言下にありますので、観客数の上限を5,000人としたいささか寂しい開幕戦です。
どんな年であれサポーターにとっても開幕戦は期待と不安の入り混じったものになるのですが、今年はなおさら。
過去2年にわたって盤石の組織サッカーを築き上げたロティーナ前監督との契約を打ち切り、後任に半ば監督業を引退していたレヴィー・クルピ氏を招聘(これで4度目の監督就任)。この交代劇にクラブ首脳からは曖昧模糊とした理由の説明しかなく、「困ったときのレヴィー頼み」にも程があるとモヤモヤ感を感じた人も少なくなかったはず。
さらに、曖昧模糊とした説明の中に「若手育成型クラブへの転換」を挙げておきながら、大ベテラン大久保嘉人選手の獲得。年齢的に現役終盤に差し掛かっている彼へ花道を作ってあげたいとの意向もあったようですが、セレッソに在籍したのはデビューイヤーの2001年から2006年までの6年間。
キャリア的にはセレッソ以外のクラブで過ごした年月のほうが長いわけで、モリシやアキのようなレジェンド的な扱いをしたところで、今の観客層にはピンとこないというのが正直なところではないでしょうか。
とかなんとか考えているうちにキックオフの時間です。
始まってから15分ほどは言葉になりませんでした。
自陣で相手にボールを持たれて手も足も出ない。いや、手を出してはいかんのですが。
おまけに清武が相手選手にアキレス腱のあたり(?)を踏まれてしまい、一時ピッチの外へ。
その後主導権を奪い返すと既視感のある怒涛の攻撃。そしてついにセットプレーから先制点キターーー、あ、あれ?
丸橋が思いっきりハンドしてました。てへぺろ。その決定的シーンが大型ビジョンにデデンと映し出されるとどっと湧き上がる観客席。今年もセレサポはいい意味でぬるいです。
その後もセレッソの攻撃は続き、やがて単騎抜け出した大久保に相手ディフェンダーが堪らずファウル。これがDOGSO(Denying Obviously Goal Scoring Opportunity = 決定的得点機会阻止)と判定されて一発レッドで退場。数的優位に立ったものの惜しいシーンのみが続き、このまま前半はスコアレスかなとトイレに行く準備をしていたら、今シーズン初ゴールが決まりました。
大久保のゴールでした。
やっぱりこの人は「持ってる」人ですわ。自身の移籍に関するサポーター界隈の反応はおそらく耳に届いていたはず(その手の話に疎い私でも知っていたぐらいだから)。そんな雑音をこのゴールで一蹴してくれました。これこそ正にプロフェッショナルのお仕事。
後半に入って、1人少ない相手に守備が綻ぶこともなく時間が経過していきます。
そしてタイムアップも見えてきたところに追加点。
肝心の本人が輪の中にいるので顔は写っていませんが、坂元のゴールでした。
その後アディショナルタイムも無失点で乗り切って、2-0の完封勝利です。
前半のうちに相手に退場者が出たため、懸念されていた守備がこれでいいのか判断は付きかねますが、開幕戦としては上々の一戦でした。
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